今まではワックスの離型剤のみのお取り扱いでしたが、ユーザの皆さまのご要望にお応えして「液体タイプ」の離型剤がついに誕生しました。

液体離型剤DWCは液体タイプの為、型表面に塗りやすく、型の微細なディテールを保持したままの複製を可能にします。薄い青色がついているので塗り忘れ防止に役立ちます。カリ石鹸と比べる離形性がとても優れています。
完全水性のため人体への安全性が高く、有機溶剤成分によるジェスモナイトの表面荒れも発生しないため非常に扱いやすい離型剤になっています。

使い方

・石膏型・木型の離型剤として使用してください。
・薄めずに2～3回塗布してください。
・塗布後、十分に（4時間以上）乾燥させてください。
　※乾燥が不十分な場合は離形しにくい場合があります。
・ゲルコート層（一層目）の塗布の際には、硬化遅延剤を添加しないでください。
　（増粘剤の添加は問題ありません）
　（バックアップ（2層目以降）は硬化遅延剤を使用しても問題ありません）
・硬化遅延剤を使用する必要がある場合、本製品DWCではなく、固形ワックス離型剤「カルナバロウ離型剤」をご使用ください。
・脱型後のジェスモナイト成型物の表面についた離形材は水でこすり洗ってください。

離型剤を塗布した石膏型の様子

割り出しの動画で離形性をチェック

重要：硬化遅延剤と共に使用しないでください

液体離型剤DWCを塗布した石膏型に対して、ジェスモナイトAC100・AC200にJesmonite Retarder(硬化遅延剤)を添加した状態で貼り込みを行った場合、正しく十分に離型剤を塗布していた場合でも、離型剤と遅延剤の成分が反応して、離型性が悪くなることが確認されました。

離型の悪化度は、硬化遅延剤の添加量に比例します。
0.2％添加よりも、0.6％添加の方が離形が悪くなります。

石膏型から脱型後の洗浄

表面に残った液体離型剤DWCのブルー色、もしくは石膏カスの洗浄について
硬化完了したジェスモナイトの表面を水で洗い流しながら、表面に残った石膏をブラシでこすり落とします。ブラシの素材はPP（ポリプロピレン）がお勧めです

※金たわしなど、硬すぎるブラシを使用するとジェスモナイトの表面が削れるためご注意ください。

※ジェスモナイトは石膏と比べると圧倒的に水に強いですが、30分以上水につけたままにすると表面が徐々にもろくなりますので、表面洗いの際は長時間水につけすぎないようご注意ください。